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2015/10/14  12:00

ナレッジキャピタル「超」学校シリーズ開催!

グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル
■開催日:10月22日(木)10月28日(水)11月4日(水)11月18日(水)12月2日(水)12月16日(水)12月23日(水・祝)
■開催場所:グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F 「カフェラボ」
      国立民族学博物館(12 月23 日のみ)

ナレッジキャピタル「超」学校シリーズ 
連続講座「みんぱく×KNOWLEDGE CAPITAL~世界の天然素材~」を開校

一般社団法人ナレッジキャピタルならびに株式会社KMO、国立民族学博物館は、ナレッジキャピタル「超」学校シリーズ「みんぱく×KNOWLEDGE CAPITAL~世界の天然素材~」を、10月22日(木)より、ナレッジキャピタル1F 「カフェラボ」にて開校いたします。
ナレッジキャピタル「超」学校シリーズ「みんぱく×KNOWLEDGE CAPITAL」はこれまでにも、2014年9月から11月の期間に「イメージの力をさぐる」をテーマとしたプログラムや、2015年5月から7月の期間には世界の「民芸」をテーマに開催しました。
第3弾となる今回は、世界の「天然素材」をテーマに、7人の国立民族学博物館の研究者が世界のくらしに息づく天然素材とものづくりについて紹介します。素材の個性と役割を学ぶとともに、時代を通した素材の変化や地域の中での重要性が学べるプログラムを全7回開催します。
開催概要
日時 : 10月22日(木)・10月28日(水)・11月4日(水)・11月18日(水)・12月2日(水)・12月16日(水)・12月23日(水・祝)19:00~20:30(開場18:30)
※12月23日の展示ツアーは13:30~15:00
会場 : グランフロント大阪北館1F「カフェラボ」
国立民族学博物館(12月23日のみ)
対象者 : 中学生以上
定員 : 各回50名 ※12月23日のみ30名 ※要事前申し込み(先着順)
料金 : 500円(1ドリンク代)
主催 : 国立民族学博物館、一般社団法人ナレッジキャピタル、株式会社KMO
※ナレッジキャピタルの「超」学校シリーズとは
大学や企業、研究機関などのさまざまな分野の研究者と一般参加者が一緒に考え、対話するナレッジキャピタルならではのプログラムです。これまでにも「大阪大学」「京都大学iPS細胞研究所」「慶應義塾大学院メディアデザイン研究科」と共同開催し、一般の参加者と研究者をつなぐ場と機会を提供しています。
各プログラム概要
■第1回 10月22日(木) 「世界の鳥と人とのかかわり—-羽の美しさを求めて」
講師: 池谷和信 国立民族学博物館 教授
第1回
祭礼用頭飾り
人類は、さまざまな目的のために鳥の羽を利用してきました。羽ペン、矢羽、布団の素材、そして女性が身につける装飾品などです。本講座では、世界の諸民族がどのような鳥の羽を好み、いかに利用してきたのかを展望したいと思います。複数の羽を組み合わせる鮮やかな装身具、羽の過度の利用で絶滅した鳥などを紹介しながら、私たちと鳥との持続的な付き合い方について考えてみます。
■第2回 10月28日(水) 「日本の漆器、世界の漆器」
講師:日髙真吾 国立民族学博物館 准教授
第2回
ミャンマーの漆器工房
光り輝く蒔絵や螺鈿が施された漆器はかつてヨーロッパの人びとを魅了し、それらが「japan」と呼ばれたことはよく知られています。また、そうした調度品や高級漆器以外にも、漆は日本の生活、文化を支えてきました。庶民が日常に使う食器や、建築や仏像の製作に欠かせない素材として、漆はさまざまな場面で用いられてきました。一方、漆の文化は日本をはじめとする東アジアだけではなく、ミャンマーなど東南アジアにもその広がりを持っています。
そこで、本セミナーでは、人びとの生活や文化と漆の関係について、広く考えてみたいと思います。
■第3回 11月4日(水) 「毛皮—-防寒とファッションと」
講師:佐々木史郎 国立民族学博物館 教授
第3回
クロテンを捕る猟師
昨今、毛皮に対する風当たりは冷たく、野生動物の毛皮を身にまとうことについては、動物愛護団体や自然保護団体から厳しい視線が向けられています。とはいいながらも、動物の毛皮や革は防寒素材として、あるいはファッションとして、人工素材では再現できない機能と美しさを有しています。人類の毛皮活用の歴史を簡単に振り返りながら、野生動物の保護や生態系の維持と、毛皮の機能と美の活用との両立を考えます。
■第4 回 11 月18 日(水) 「木でつくられる挽物—-「木材の工芸的利用」の探究」
講師:木村裕樹 国立民族学博物館外来研究員・龍谷大学社会学部非常勤講師
第4回
足踏み式のろくろを使って茶道具の香具をつくる
ろくろや旋盤を使い材料を回転させ刃物で削りだしたものを挽物といいます。食卓のお椀をはじめさまざまな器がそうですが、それだけではありません。鍋のつまみにスプーンの柄、引き出しの取っ手にテーブルの脚、ミシンの糸巻におもちゃのパーツ等々。ちょっと目立たない存在ですが、じつは日本の近代化とも深く関わってきました。そんな挽物を主役に据えてみましょう。職人の手仕事へのこだわりや素材を活かした美しさの表現などを紹介し、木でつくられる挽物の魅力に迫ります。
第5回
紀元前800 年頃にさかのぼるアンデスの金製品
■第5回 12月2日(水) 「南米アンデス文明における金の利用」
講師:関雄二 国立民族学博物館 教授

インカ帝国に代表される南米アンデス文明は金製品の製作で有名です。最古の金製品を発見
した経緯のほか、いろいろな古代の金製品を紹介します。またスペイン人によるインカ帝国
征服と金の関係、そして金製品を求めて現在も続く遺跡の盗掘の状況を報告します。
■第6回 12月16日(水) 「インドの野蚕—-その特徴と魅力」
講師:上羽陽子 国立民族学博物館 准教授
第6回
室内に吊られたカゴの上で飼養されるエリサンの
幼虫(2014 年アッサムにて撮影)
多くの天然繊維の中で、一つの繭から均一の糸がおよそ1200メートル生みだされる絹は、唯一の長繊維として珍重されてきました。絹を分泌する絹糸昆虫は世界に10万種あるともいわれ、カイコガ科で桑葉を食べて人に飼養される家蚕と、ヤママユガ科など桑葉以外を食べる野生の野蚕に分けることができます。本セミナーでは野蚕の宝庫インドに注目し、ムガ、タッサー、エリなど家蚕にはない野蚕糸の色や風合い、希少性から半飼育化が進んでいる現状について紹介します。
■第7回 12月23日(水・祝) 「みんぱく展示ツアー「貝の魅力—-その使用価値、装飾的価値、象徴的価値」
講師:飯田 卓 国立民族学博物館 准教授
第7回
風化しにくく、魅力的なかたちをもつ貝がら。海で過ごした思い出として、貝がらを家に持ち帰る経験は、誰にもあるはず。貝がらは、世界各地で装飾品として、貨幣として、力を示すシンボルとして用いられています。今シーズンの最終回は、国立民族学博物館を会場として、オセアニア展示場を中心に貝のさまざまな利用方法をご紹介します。貝を愛(め)でつつ、人と自然の関わりを考えてみ
てください。

(写真)オセアニア展示場の「葬儀長の衣装」